2012年08月16日

パラベラム

毎年お盆のころになると、サバゲーやミリタリーを愛好する者として、ちょっと悩みます。
もちろん、サバゲーは戦争とは全くベクトルの違うホビーでありスポーツである、という思いに揺らぎは無く、ミルスペックに裏打ちされたウェアやグッズの機能性やデザインには心惹かれます。
ただ、戦争を想起させるモノにトラウマを持っている人が存在することは理解しなくてはならない事実です。そして、戦争によって意見や利権の食い違いを解決するのが愚かで無駄なことであるのは言うまでも無いことだと思います。
ことさら、今年は周辺諸国のパフォーマンスが・・・いや、萎えちゃダメだ。

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パラベラム
気を取り直して、ヤフオクに出そうかなーと、モデルガンを磨きます。
マルシンのP−08、4インチ。
シアーが露出している、という、現在のコンバットオートではあり得ないパッケージングですが、自分を守る道具にしてこの美しさ。

パラベラム
パラベラム
ミリブロ読者には説明の必要は無いと思いますが、現在でも自動拳銃弾のスタンダードとなっている9×19mmの別名は「パラベラム」
開発したDWM社のモットーだったラテン語<Si Vis Pacem, Para Bellum(汝平和を欲さば、戦への備えをせよ)>がその語源であることは有名な話です。戦争ではなく、身近に起こりうる危機に当てはめても、これは至言だと思います。
(余談ですが、錆びたダミーカートの磨きには「酢」がいいですよ。)

パラベラム
パラベラム
こうして磨いては眺めていると、ついまたオークション出品をためらってしまいます。

さて、ちょっと関係が無いようで有るような話。Facebookにも書いた話です。
(ミリタリー系の話題があまり無いので最近は更新が滞っていますが、FBでは毎日何かしら書いてます。アカウントをお持ちの方、よろしければ Sumimura Yukitoshi  で検索してみてください。

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10年ほど前、韓流ブームも今のようなわざとらしいムードづくりも無いころ、僕は夢中でK−POPや韓国映画を紹介する番組を作っていた。良い友達ができたし、友情は今も続いている。
そのころから大きな壁はあった。個人個人では日本の文化を愛している韓国の若者たちが、公の場になると反日を訴える。そう、韓国では反日が道徳なのだ。「日本がキライ」と言った方がカッコいいのだ。

5年前にソウルの地下鉄の通路で小学生たちの絵が掲出されているのを見た。可愛い筆致で日の丸が燃やされたり、日本にミサイルが降り注いだり、日本列島がズタズタになって沈んでゆく様が描かれていた。きっとこういう絵を描くと先生に褒められるのだろう。
そして8月15日の終戦記念日(韓国では光復節)を迎えるころになるとブームのようにまた反日が「カッコ良く」なる。このムードは今のような不安で満ちた状況下でさらに加速する。いい大人が発作のようにアホなことを始める。(さすがにこれには引く韓国人も多い。)

実は僕たち40代が子供だったころの日本でも、地域の差こそあれ、かなりひん曲がった教育が横行していた時期があった。社会科の授業は言うに及ばず、衆議院選挙投票日の翌日、小学校のホームルームの時間に、親が選挙に行かなかった児童、親が保守系の政党に投票した児童が担任によって「吊るし上げられる」ということが実際に僕の目の前で、あった。米軍はもちろんのこと、自衛隊や警察までもが「敵」として語られていた。教師のヒステリックな目が。子供ながらに本当に恐ろしかった。教育って怖いな、と思った。

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「道徳」として教えられたことを疑うのは、熱心な生徒だった人ほど難しいものです。
そして「道徳」とは場所や時代や組織の風土によって全くその趣旨を変えることを考えなければいけないと思います。

知識を得て、心を自由に。限られた情報から生じた怒りをいたずらに露にするのはどうなんだろう?
1枚の葉や1本の枝を見て木を見たつもりになっていけない。
木の本質とは、実は地の中にあって見えない「根」にあるものかもしれません。

以上、自戒でした。






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Posted by スミソン@SAS相模原  at 14:00 │Comments(0)日記のようなもの

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