2014年01月28日
100均でお通じがスッキリ!
いやさ、またまたヒドいタイトルである。正確に書くと
「購入以来15年以上、直せども直せども1ゲームたりとも弾が出なかった(お通じが無かった)TOPのMINIMIが
100均エアガンカスタムで得たノウハウで
あっけなくスッキリ快調になった」
・・・ということです。
今日まで、あらゆるTOP M249 MINIMIとの闘争の歴史は、暗黒の歴史である。
(・・・この言い回しはカール・マルクスの「共産党宣言」を引用し[そしてテッテー的に茶化した]
THE STALIN『先天的労働者階級』へのささやかなオマージュです。興味ある方は以下をBGMにどうぞ。)
それはまだ旧SAS城山フィールド(当時は相模原オールスターズ)がOPENして間もない頃のことでしたから、まあ、15〜6年前のこととしておきましょう。
電動64式小銃やM60といった個性的な電動ガンをリリースしていたTOPこと(有)ヨシトモがMINIMIをリリースするという情報が、ミリタリー各誌を賑わせました。もちろんベタ褒めです。(どうなんでしょう、今も変わらぬこのやり切れない感じ。)
「今も昔もアタッカー」の僕が、何を、誰を支援しようかと思ったのかは定かではありません。しかし、TOPの大メーカー(って、東京マルイしかないでしょ)には出来ないモノ作りにこだわるアナーキーな姿勢が、エキセントリックな番組を在京キー局ではない独立U局で制作していた僕をなんだか惹き付けました。
当時、町田に住んでいた僕は、いまはもう無い「モスキート」というガンショップに予約を入れます。(良いお店でした。試射してから買えるなんて、当時はモスキートとF.E.N.ロッキーくらいでしたからね。)・・・しかし、待てども待てども発売日は来ない...
そしてモスキートからの電話「明日入荷しますよ!」
偶然にも入荷日は僕の代休日でした。弾む心で漢の12回払い。そして、自宅マンションで試射。
・・・一掃射でバルクヘッド(ジャバラ)のベースが破損。
泣きながらモスキートに電話をかけると、「すぐ交換しますので、持ってきてくださいますか」という嬉しいお申し出。その日のうちに新品交換です。(思えば、iPod初号機もそうでしたっけ。)しかし、交換された個体も同じ現象で、ゲーム投入前にOUTでした。
これがバルクヘッド。良いトコロも多いのです。その点はまた次回(あるのか)のTOP M60再生計画で触れます。
ダメだこりゃ、と、アングスのピストン/シリンダーキットに換装。そしてクラウンギアが破損。まだMINIMI用ギアセットがリリースされる前だったため、M60用を流用したものです。
ボックスマガジンがリリースされたのはずーっと後の話だったので、「異常に重いM16」としてのデビューでした。が、・・・なんとか弾が出るようにはなったものの・・・ホップが全く効かない。
それどころか、調整用のイモネジがホップゴムを突き破ってチャンバー内に落ちる始末。よってメーカーに連絡。届いたのはネバネバした茶色い生ゴムの板。「適度に切ってお使いください。」
そこからは、弾が便秘状態で詰まって出ない、という現象が直らず、ただただ外観カスタムでパラトルーパーとして飾られるだけになってしまいました。
壊れたガンをまんまにしておくこと、それは何より辛いこと。同意される方は多いと信じます。
しかし、15年越しに、MINIMIに転機が訪れます。キッカケはこれ。
100均エアガンのホップゴムとバレルの加工で、気密の重要性を再認識。弾が出ないのはたったそれだけの理由でした。
思いついたらやっちゃってたので、分解写真はありませんが、MINIMIのホップゴムはバレルの一部を横から四角にくり抜き、そこに現物合わせで同じような形に切った生ゴムを入れる、という凄まじくチャレンジングなものでした。ゴムが柔らかく、特に突起もないただの板。代わりにVSRのパッキンを流用したオリジナルパーツをはめ込み、エポキシ系ボンドで気密をとり、チャンバーに組みつけ、ボールベリングを介して短いイモネジで押す形式に改良しました。
さらに、軸が微妙にズレていたピストンを、シムの厚さを変えてセンター出し。
世にも懐かしい、アングスメカ(ピストンは他社の強化ピストンです)の動きです。
TOPのMINIMIは、外観のみCA社やA&G社にコピーされていますが(メカボックスは当然マルイ風)、やはりコピーはコピー。オリジナル(エアガンだけどね)は、刻印や材質、質感がゼンゼン違います。ただ、初期ロットなのでセーフティの操作方が実銃と逆なのね・・・
すでにスタンダードの原型は留めていませんが、どうでしょうこの重厚感。
アウターバレルをショート化し、トリガーハッピー社のストックでパラ仕様にしました。マグプルのマガジン横挿しなんかいい感じかも。この状態で全長80cm! コンパクトだけど、リアルさとのトレードオフで・・・重いのは事実。実物のM249 PARAは無装填状態で6.56kgとのことですがこいつも無装填で6.5kgあります。<小さいのに重い!>というのが萌え属性のヘンタイ野郎には堪りません。
ボックスマガジンと定番のELCANスコープ付けると、余裕の8kg越え。支援火器どころか、分隊の介護が必要な重さ。
でも、とにかく快調なのです。前にも書きましたが、当時は高電圧のNi-Cd9.6Vや12V(!!)で回していたのが仇だったんでしょう。Li-Po7.2Vで回すととにかく調子良い。
次回、<TOP M60・初期型ブリキメカボックスでジャバラを回す快感>に続く。(あくまでご要望があれば。)